2025年8月、Pi Networkはプロジェクトの信頼性を飛躍的に高める重大なニュースと共に、エコシステムの構築と実用化を加速させる動きを活発化させました。シリコンバレーの著名ベンチャーキャピタルからの事実上の支持表明、そして伝統的な金融市場への進出を果たすETP(上場取引型金融商品)の上場、開発者コミュニティを活性化させる大規模イベントの開催、そしてネットワークの根幹を支える技術的アップデートまで、その進展は多岐にわたります。本記事では、この1ヶ月間の主要な出来事を時系列で網羅し、Pi Networkが外部からの信頼を獲得し、Web3プロジェクトとして新たなステージへと移行している核心を解説します。
過去のまとめ
2025年5月Pi Networkまとめ:主な出来事と今後の展望
2025年6月Pi Networkまとめ:AI戦略の幕開けとオープンネットワークの確かな進捗
2025年7月 Pi Networkまとめ:実用化への布石とグローバル展開の加速
8月4日:ロックアップ機能が最大200%に強化、ネットワークへの貢献を促進
8月上旬、Pi Networkはロックアップ機能のアップデートを発表しました。これにより、メインネットに移行済みの残高に対して最大200%のロックアップ設定が可能になりました。これは、ユーザーが将来獲得するPiを見越して、より高いマイニングブースト率を得るための積極的な設定を可能にするものです。この機能強化は、ユーザーの長期的なコミットメントを促し、ネットワークの安定性を高めることを目的としています。
Pi Networkの新しい「ロックアップ」徹底解説:200%ロックアップで採掘速度を最大化する秘訣
8月6日:Pi Network Ventures、ロボティクス企業「OpenMind」へ出資
Pi Networkの投資部門「Pi Network Ventures」が、ロボット向けの共通OSを開発するスタートアップ「OpenMind」への2,000万ドルの資金調達ラウンドに参加したことが明らかになりました。Pantera CapitalやCoinbase Venturesといった業界トップの投資家と名を連ねたこの動きは、Pi Networkが単なる通貨プロジェクトに留まらず、ロボットが自律的にサービスを提供し対価を得る未来の「Web3経済圏」に、Pi Coinを統合しようとする戦略的な一手と見られています。
OpenMindの2,000万ドル調達を徹底解説。Pi Networkはなぜロボット技術に投資したのか?
8月12日:オンランプパートナー拡大で法定通貨からのアクセス性が向上
法定通貨とPi Coinを繋ぐ「オンランプ」機能の強化が発表され、公式パートナーとして新たに「TransFi」と「Banxa」が追加されました。これにより、ユーザーはクレジットカードや銀行振込など、より多様な手段でPiエコシステムに参加する道が開かれました。これは、暗号資産の購入プロセスを簡素化し、より多くの人々がアクセスできるインフラを整備するというPi Networkの目標に向けた着実な進展です。
決済インフラ「TransFi」をKYBリストに追加!オンランプ強化で暗号資産の大衆化は加速するか?
8月18日:ユーティリティ創出の祭典「Pi Hackathon 2025」開催を発表
オープンネットワーク時代における初の大規模なコミュニティイベントとして、「Pi Hackathon 2025」の開催が発表されました。8月21日から10月15日にかけて行われるこのハッカソンは、開発者がPiトークンを活用した実用的なアプリケーション(dApps)を構築することを目的としており、総額16万Piの賞金が用意されています。これは、Piの実用性を高め、エコシステムを本格的に拡大させるための重要な取り組みです。
Pi Network「Pi Hackathon 2025」開催:Open Network時代のユーティリティ創出へ挑む開発者募集
8月21日:大手取引所OKXに「Pi/USDC」ペアが追加
グローバル大手取引所OKXは、新たにPiと米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」との取引ペア(Pi/USDC)を追加しました。既存のUSDTペアに加え、規制遵守と透明性で評価の高いUSDCペアが加わったことで、より多様な投資家層がPi市場に参入しやすくなりました。これはPiの流動性と市場での信頼性を高める上で重要な一歩です。
OKXに「Pi/USDC」取引ペア追加!Pi Networkに訪れる変化と影響を徹底解説
8月22-23日:5.5億Piの大規模トークン移動、エコシステム支援への憶測
Pi Foundationが管理するウォレットから、24時間以内に5.5億Piを超える大規模なトークン移動が観測され、コミュニティの注目を集めました。公式な説明はないものの、これは「Pi Network Ventures」によるエコシステム支援や、開催中の「Pi Hackathon 2025」に関連する戦略的な資金移動ではないかとの憶測が広がっており、プロジェクトの積極的な展開を期待させる動きとなりました。
Pi Networkで何が起きた?5.5億Pトークン大移動の謎
8月23日:次世代セキュリティ機能「パスキー」の導入
ユーザーの資産保護を強化するため、Piアプリに新機能「パスキー」の導入が開始されました。これは、従来のパスワードに代わり、スマートフォンの顔認証や指紋認証を利用して安全かつ簡単にログインできる次世代の認証技術です。急増するウォレットハッキングのリスクからユーザーを守るための重要なセキュリティアップデートです。
ウォレットハッキング対策の切り札「パスキー」を徹底解説!安全な設定ガイド
8月26日:シリコンバレーの名門VC「Ulu Ventures」がPi Networkをポートフォリオに追加
8月の最大のニュースとして、シリコンバレーの著名ベンチャーキャピタル「Ulu Ventures」が、Pi Networkを公式な投資ポートフォリオに加えていたことが判明しました。これまで数々のユニコーン企業を初期段階で支援してきた名門VCからの事実上の「お墨付き」は、プロジェクトに対する懐疑的な見方を払拭し、その技術とビジョンがプロの投資家によって評価されたことを意味します。これはPi Networkの信頼性を飛躍的に向上させ、今後の大手取引所への上場や企業との提携に大きな影響を与える可能性を秘めています。
Pi Network、シリコンバレーVC「Ulu Ventures」の支援でどう変わる?Web3時代への影響を徹底解説
8月28日:Linux Nodeリリースとプロトコルv23へのアップグレードを発表
Pi Networkは、新たにLinux版のNodeソフトウェアをリリースし、技術的な基盤を強化しました。これにより、サーバーやクラウド環境での運用が容易になり、エコシステムパートナーの参加とネットワーク全体の安定性向上が期待されます。同時に、トランザクションの高速化やスマートコントラクトの効率向上を目的とした「プロトコルversion 23」へのアップグレード準備も発表され、Piブロックチェーンの技術的な進化が加速していることを示しました。
Pi NetworkのLinux NodeリリースとWindows版との違い:プロトコルアップグレードの最新動向
8月30日:スウェーデン市場でPi Network ETPが上場
8月の締めくくりとして、Pi Networkは伝統的な金融市場との歴史的な接点を持ちました。デジタル資産ETP大手のValor Inc.により、Pi Networkの価値に連動する金融商品「Valor Pi ETP」がスウェーデンの証券取引所に上場。これは、従来の証券口座を持つ機関投資家や個人投資家が、規制された安全な環境下でPi Networkに間接的に投資できるようになったことを意味し、プロジェクトの信頼性と正当性を大きく高める画期的な出来事となりました。
Pi Network ETPがスウェーデンに上場!Valor Inc.が拓く暗号資産投資の新潮流を徹底解説
2025年8月の総括
2025年8月は、Pi Networkがプロジェクトの「信頼性の確立」と「エコシステムの本格構築」を両輪で強力に推進した、まさに転換点となる1ヶ月でした。Ulu Venturesというシリコンバレーの強力な後ろ盾を得たことは、プロジェクトが新たなステージに進んだことを象徴しています。同時に、Pi Hackathonの開催はエコシステムを内側から活性化させ、OKXでのペア追加やオンランプパートナーの拡充は、Piが外部の金融世界と接続するための道をさらに拓きました。パスキーやロックアップ機能の強化といった地道な基盤固めも怠らず、Pi Networkが壮大なビジョンの実現に向け、着実に、そして力強く前進していることを示した1ヶ月だったと言えるでしょう。

